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可能性を信じて託す。”若者の未来への投資”から生まれる、人と経済の地域循環。~常陸frogs協賛企業インタビュー 株式会社小野写真館 代表取締役社長 小野哲人さん~

『世界に笑顔、幸せ、感動を連鎖させる』をミッションに掲げ、感動体験を生み出している株式会社小野写真館。本店を構える茨城県を中心に、東京・神奈川・千葉・静岡でフォトスタジオ、ブライダル、成人振袖ショップ、アプリ事業、宿泊事業などの様々な事業を展開しています。代表取締役社長は小野哲人(おの・てつんど)さん。常陸frogsへの協賛だけでなく、常陸frogs OBが立ち上げた会社にも、会社と個人で出資してくださっています。そんな小野さんに、『若者の未来への投資』への考えや想いをお聞きしました。


プロフィール

小野哲人さん

株式会社小野写真館 代表取締役

青山学院大学卒業後、外資系金融に勤務。その後、アメリカカリフォルニア州のBrooks Institute of Photographyに1年半在籍し、写真の基礎と技術を学ぶ。Lower Division Award受賞。 2005年帰国し、2006年アンシャンテを立ち上げ、多角化展開をスタート。 2010年代表取締役社長に就任。 2020年10月には伊豆半島にある静岡県河津町の高級温泉旅館「桐のかほり 咲楽(さくら)」をM&Aで取得。 2021年4月からは水戸ホーリーホックの社外取締役に就任。 2021年6月フォトブックアプリ「BABY365」をM&Aで取得。(写真提供:小野さん)


 


<学生だけでなく、関わるみんなが成長できるfrogsプログラム>


ー小野さんが常陸frogsに関わってくださることになったきっかけは、2期のLEAPDAY でした。常陸frogs Organizer 菅原からfrogsの話を聞いた際、どのような印象を持たれましたか?またLEAPDAYに参加されて感じたことも聞かせてください。


菅原くんとは彼がサラリーマンのときからつながりがあり、彼が命を懸けるほど本気で取り組んでいたので、どんなものか見てみようと思いLEAPDAYに参加しました。正直、僕にとって”何をやるか”はあまり重要ではなく、”誰がやるか”が一番重要。自社ビジネス以外はいろいろなところに顔を出すタイプではないのですが、常陸frogsは菅原くんがやるということが全てでした。


実際にLEAPDAYを見て感動しましたし、社会的インパクトもありましたし、若者との出逢いもありましたし、若者の頑張りを見て自分も負けないようにしたいと思いましたね。経営者目線で見たら、選抜生はライバルじゃないですか。あの若さであの学びができるってうらやましいですもん。シリコンバレーを絡めてのプログラム設計、ゲストは経営者でもなかなか話が聞けないような方、アントレプレナーシップを学ぶだけでなく最後は英語でプレゼンするという結果も求められるシビアな部分もあり、地域も企業も絡む。取り組みの概念も素晴らしいと感じたので、個人としても会社としても応援することにしました。若い人を中心に成長していく、大人も学びがある、関わるみんなが成長できるっていいですよね。


―社会的インパクトとおっしゃいましたが、どのような点からそう感じてくださったのでしょうか?


あれだけ若い人がメンターさんとやり合ったり、海外とつながったり、LEAPDAYの会場には経営者に学生に学校関係者にと多様性のある場ができている、これは相当なインパクトがあると思います。 また、僕は常陸frogs1期生の関根康太くん(※1)の会社『株式会社Xtraveler』に、個人と会社で出資(※2)をしました。彼との出逢いは2期のLEAPDAYの懇親会。後日僕のところに出資のお願いに来て、プレシード段階での出資を決めました。LEAPDAYでの出逢いが出資につながった、という事実もまたインパクトがあることです。

関根くんはずっと「frogsに参加して考え方が変わった」と言っていました。彼は頭も良いので偏差値の高い大学に行けたはず。でも彼は、経営者になるという視点で大学を選んだ。これはすごい決断ですよね。そんなふうに選抜生が変わっていく姿も見ていますから、frogsの社会的意義は大きいと感じます。


※1:常陸frogs1期生 関根康太&伊藤愛基インタビュー https://www.hitachifrogs.com/post/obog-kouta-manaki


※2:株式会社Xtravelerへの第三者割当増資 プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000067788.html

※小野さんと関根さんが出会った、2期のLEAPDAYの懇親会。「年齢や肩書きに関係なく交流できる場が増えてくると、さまざまな融合が起きてくるのではないか」と小野さん。



<失敗してもいい。「若者の未来への出資」から生まれる、人とお金の良い循環>


―常陸frogs1期生の関根康太が立ち上げた会社に出資をされた理由を教えていただけますか?


決め手となったのは、「茨城の高校生が立ち上げた会社」「旅行に関する事業」「感動体験」という点です。 弊社は、ブライダル、和装レンタル、フォトスタジオ、旅館などを運営する会社ですが、コロナ禍で会社の目指す道を変え、写真館でもなく、ブライダル企業でもなく、和装レンタル屋でもない『感動体験創出企業』に生まれ変わると宣言しました。弊社の想いとリンクする事業であれば、リアル・テクノロジーの分野問わず、M&Aや若手への出資も積極的に行おうと考えています。 そこで関根くんから話があり、我々が旅館を買収し宿泊事業を始めるタイミングだったこと、「旅行ガチャ」という感動体験を提供する事業であること、我々ではなかなかリーチできないテクノロジーの分野であることから、出資を決めました。さらに彼らの会社は、当時、社員全員が茨城の高校生でした。若い人を後押ししたいという想いもありましたね。 小野写真館としても、茨城の高校生に出資するという事実はすごく価値があること。今後も若手への出資を積極的に行っていきたいですし、これは社内社外にかかわらずという考えです。社内でもこのような案が出れば社内起業しても良いだろうし、社員にも出資していけるような会社になっていきたい。リスクをとる人が出てこないと、社会は変わらない。どんどんそのような方向に舵を切っていこうと思っています。



―「若者の未来への出資」は、成果やリターンがすぐには期待できないケースもありますが、そこを積極的に行われている小野さんの考えや想いを聞かせてください。


若者に出資をする時点で自分の中では応援ベース。このお金はないと思って出しています。そう考えられるのは、若者だから。同世代にはできないですね(笑)出資は、銀行からお金を借りるのではないので、受ける側は失敗してもマイナスにはなりません。借金して失敗したら自己破産、でも出資は返さなくていい。そこがミソ。僕としては儲かったらもちろん嬉しいですが、上手くいくことだけを重要視してません。人から預かったお金で事業に取り組むというプレッシャーは、若者にとって良い経験になりますし、このお金で社会を変えられると考えたら、すごく良いお金の使い方になります。「チャレンジしている姿」や「ストーリー」に共感し、「とりあえずやってみなよ」と背中を押してくれる大人が増えたら、地域は絶対に良くなると思うんです。そうして踏み出した若者たちが10年後、20年後たくさん稼いで、次の世代に出資するという連鎖が茨城でも起きてくるといいですよね。 自分が稼ぐということは、投資にお金を使えるようになるということ。僕もやる気のある若者に出資できるように、「失敗してもいいよ」と言えるように、もっとお金を稼いで、自分の人生や会社が苦しくならない程度にお金を使いたいと考えています。

―そのようないいお金の循環が生まれている今、若者にはぜひこのチャンスを活かして欲しいですね。


若さは価値。世の中、若いというだけで許されることもあるし、見方が変わることもある。例え失敗したとしても誰からも責められないし、何のリスクもない。これが家庭を持ち、守るものができてしまうとチャレンジしにくくなる。ですから、若いうちにfrogsはじめ、いろいろなルートを使ってどんどん自分をアピールしていって欲しいなと思います。本気で取り組み、周りから支援や出資が得られるようになると、自分の育った環境関係なしにチャレンジできるようになる。現実には、環境に埋もれてしまっている才能がいっぱいあるはずです。その人の本気ややる気があれば全員にチャンスがある。そういった意味でもアントレプレナーシップの学びは重要ですね。

※「自分で経験して初めて分かったことがたくさんある。失敗も含めて経験が変えてくれた。若い人はどんどん経験したほうがいい。」と小野さん。(写真提供:小野さん)



<どんな環境でもチャレンジできる場に。個性を強みに変える場に。>


―最後に、今後の常陸frogsに期待することを聞かせてください!


LEAPDAYのときに、昨年より成長したなと感じられたらいいなと思っています。会社やプロジェクトはトップ次第。トップの心や1年の頑張りが表れるんですよね。僕の心が荒んでいるときは会社の数字に出てしまう。それが悪い事ではなく、それも経験。生身の人間がやっていることも含めて見ているので、泥臭くやっていくのがおもしろいのではと思います。 僕はあまり学生と話す機会がないので、学生の今を知れたり交流できたりする場があることが、まずありがたいんです。常陸frogsに何かを求めるというよりは、年齢や肩書き関係なく交流できる場がどんどんできてくるといいなと思います。


日本では、まだまだ個性の強い子が埋もれてしまいがち。飛び抜けている個性を活かして社会を変えていく、そんな社会にしていくためにもfrogsは必要な場だなと思います。「自分を抑えてしまっている子を引き上げる場」、「すでに動き出している子が突き抜ける場」の両軸で展開していくことが可能なのではないでしょうか。

※3期のLEAPDAYで、選抜生のサービスプレゼンにフィードバックをしてくださっているようす。この日、トークセッション『これからの時代に必要なアントレプレナーシップとは?』のゲストとしてもご登壇いただきました。